コラーゲンのすぐれた再生能力は医療の現場でも使わ
れています。
たとえば、コラーゲンの止血メカニズムを応用して、
コラーゲンは手術の際の止血剤として使われています。
また、手術用の糸として使われていますが、これは組織
にそのまま溶け込んでしまうという特長を活かしたもので
くすりのカプセルがコラーゲンでできているのも同じ原理です。
火傷でダメージを受けた皮膚に、コラーゲンで作った人工
皮膚を移植する方法も成功しています。
「培養真皮」という技術が実用化されていますが、これは
皮膚組織から採取した線維芽細胞をコラーゲンの下地に
培養させることによって、ヒトの真皮と同じ真皮をつくる
というものです。
「小指の爪ほどの大きさ」の皮膚から水泳用のプールとほぼ
同じ面積の真皮に成長させることが可能だといいます。
また、眼の手術やドライアイの治療にもコラーゲン製品が
使われ、コラーゲン製のコンタクトレンズが実用化されて
います。
高齢の女性に多くみられる「腹圧性尿失禁」という病気があ
ります。
ちょっとした運動や咳、くしゃみ、などでお腹に力を入れる
と尿が漏れてしまうという病気です。
この治療法として膀胱頸部の粘膜下へコラーゲンを注入し
尿道抵抗を増加させて失禁を改善させる医療技術が開発され
健康保険が使えるようになっています。
局所麻酔をして、わずか十数分の簡単な処置で済みます。
このように医療現場でもコラーゲンはなくてはならない
ものなのです。



