コラーゲンの“傷の治癒力”

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もし、あなたが何かのはずみで、ケガをしたとしましょう。

重症なら診療所に駆け込みますが、たいていの場合は消毒薬
を塗りバンドエイドなどを貼る程度で傷はひとりでに治って
しまいます。

この「傷が治る」という過程で、コラーゲンの絶妙ともいえる
再生機能が働いているのです。

興味深い例をあげましょう。

シャーレの上で細胞を培養するとき、いくら成長に必要な栄養分
を与えても細胞はなかなか増殖を始めません。

ところがシャーレの表面にコラーゲンを塗ってやると細胞は息を
吹き返したかのように、活発に分裂を始めるのです。

私たちがケガをしたとき、体内でこれと同じような細胞分裂が
起こっています。

ケガをして皮膚が裂けると、その部分の線維芽細胞(コラーゲン
を生成、分裂する細胞)がただちに活動をはじめ、コラーゲンを
生成します。

すると、それを感知した組織の細胞が、コラーゲンを足場として
活発に分裂・増殖をはじめ、速やかに損傷した組織を再生して
しまうのです。

ふだん、私たちの体内の細胞たちは、むやみやたらに分裂・増殖を
するわけではありません。

成長期は別ですが、成熟して大人になってから細胞分裂が常に起こる
のは、血液細胞をつくる骨髄、精子や卵子をつくる生殖器官、表皮の
皮膚細胞などに限られてきます。

ところがケガと聞いて目を覚ました線維芽細胞は、負傷した組織
の周辺にコラーゲンを盛んに生成します。

すると、それを足場として組織の細胞が活発な分裂を始め、さらに
そこへ新しい毛細血管が伸びてきて、細胞に酸素や栄養を与えます。

その結果、破損された組織は、新しく生まれたコラーゲンと組織に
よって再生され、傷口がふさがっていくのです。

まるでドラマのようなコラーゲンのめざましい働きです。

傷の治りが早い人というのは、つまりはコラーゲンの新陳代謝が
良い人なのです。

傷の治癒力を高めるためにも、普段から積極的にコラーゲンを
摂りたいものです。

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